今年こそちょっとは感動を!

昨年は感動の頂点へは到達できなかった。あったのは苦しさ、痛さ、苦痛。今年こそはちょっとでも感動してみたいぞ。

チャンピオンクラスのスタートから30分ちょっと待ちスタートする。だらだらとスタートを待ち、並び、スタートラインへ。今年は緊張するにはしているが、心拍も高くなく(昨年100bpm以上、今年70bpm程度)、緊張トイレもなく、無事スタートラインまで辿り着けた。

そして、スタート。昨年は比較的平坦になるスタートからスタートダッシュがかかり、これに乗ってしまい、後半ガタガタ。今年は前半をおさえて温存し、腰痛が出ないように腹筋に意識を持って行き、しっかりダンシングも入れつつ無理の無い範囲で走る。そして森林限界を超えてからペースアップし、ゴールまではなるべく手を抜かないようにする。これが目標。

スタート直後は傾斜が緩いので、皆かなり飛ばしていくが無視。そのうち半数以上が勝手に落ちてくる筈。15-25Tのスプロケも実は塩梅がよく、微妙なギヤが使えて楽に走れる。ギヤは15,16,17,18,19,20,21,22,23,25Tから構成される。インナー・トップはプーリーとの干渉があるので、インナー・トップ使用禁止なのだけど…

第一チェックポイントまで、かなりの台数をパスしたが、中には加速・うりきれ・失速、更に加速を繰り返している方も多く、ちょっと危険を感じる。徐々にコーナーのイン側が空き始め、傾斜に耐えられなくなり、アウト・アウト・アウトで回る方が増えてくる。こういったときには2Tシフトアップし、ダンシングで空いたイン側を行く。昨年と比べるとかなり楽。

第一チェックポイント、三本滝レストハウス前。今年は余裕もあり、スローダウンしアクエリアスを貰う。余裕がなく、前に前にと意識が行ってしまっていると貰いに行こうという余力が出ない。それに、応援してくれ、声をかけて下さる方に応える余裕もあった。T.T.としてはどうか?と思うけど、ヒルクライム・イベントとしてはこれ位の余裕で走っている方がよさそう。

腰痛が出る前には大体は背中が張ってくる。少し張りが強くなってきたな…と思ったらダンシングを入れ、ストレッチ&リラックスをすると復帰。長くても2分程度ダンシングしていると戻る。まぁ、その頃には脚には少し来ることもあるんだけど…

ここから真ん中まではいいペースで進む。しかし、11〜12km地点からはまた傾斜がきつくなる。心拍数はちょっと怪しいが、160台中盤を維持しているが、きつさは全く無く、空気が薄い感じも無い。ペース維持を考えながら上れる。傾斜がきついのでスピードが落ち方が激しいときもあるが、回していけばそれ程ダメージは来ない。

第二チェックポイントまでは、つづら折れがあり、傾斜もイン側はかなりきつくなってくる。この頃には、アウト・アウト・アウトとほぼ9割の方が逃げていく。綺麗に空いたイン側をダンシングでうまくカットしながら進む。若干脚にダメージが残るけど、その後にシッティングで休めつつ、回しつつ回復させる。ほぼコーナー2つに1回はダンシングを入れつつ進む。つづら折れの荒れた路面は改修され、綺麗な舗装になっている為か、傾斜が緩く感じる。

第二チェックポイント、位ヶ原山荘前。いよいよラスト5km。チャンピオンクラスではこの辺りからの攻防が面白くなるところなのだけど…空気が薄く感じられるところでもある。今度は水を貰い、3口飲んでカップを捨てる。少し冷えた水は気持ちいい。気力がちょっと復活し、アベレージスピードが落ちないように意識して走る。どこからペースアップするか?脚も心臓も在庫有り。ただ、力任せに走ってしまうと500mもあれば終わってしまう。

じわじわとペースを上げつつ大雪渓が見える辺りから、気持ちよいレベルまで上げていく。下ハン握って、縦方向にパワーをかける意識でシッティング、ダンシングを繰り返しつつ進む。そしてゴール…やるだけというか、やれるだけやった。腰痛も出なかった。感動…とはちょっと違うが、充実感があった。ストップウォッチのタイムをみると、おおよそ1:31:40。昨年のガタガタのタイムからすると20分の短縮だ。

その後、待ち合わせ場所に向かおうとすると、mrymさんを発見。YOU CANジャージは意外と目立つ。富士でもいい感じで走られてましたが、どうやら乗鞍も同程度のタイムとの事で、かなり健闘されたようです。暫しあれやこれやとお話し、他の方を探す。その前に下山用の荷物を…とおもうと、すぐそこにいらっしゃいました。ヤギ大将の到着を待ち、全員揃ったところで下山…と思うとモリタさんが一歩先に行かれたようで、shirochariさん、ヤギ大将、YN嬢、私の組で下る。ラスムッセンさんは下山誘導とのことで別行動。

大雪渓の辺りで一旦停止し、休憩&撮影し、後はのんびりのんびり下る。下ったらソフトクリーム!を食べ一休憩し宿へ。意外と体力的にも余裕があるから、腰痛が出ないのを確認できれば、後2〜3分は今のままで詰められそうだ。そんな感触がありました。