LYNX 3DからiPhone 4Sへ

ハードというよりソフト?ストレスを抱えながらAndroid使うより、いっそiOSへ行ってしまえ。ということで、2/26にMNPdocomoからSoftbankへ。Android 2.2からiOS5へ移行。キャリアの選択云々ありますが、auでなくSoftbankへ行ったのは個人的な好みかも。

でも、何で突然乗り換え?っていうのは色々あってのこと…

長いことマトモナDTMDAWの登場を待っていて、ULoopsなんかも使ってみたりしたのだけど、全部いまひとつ。そもそも携帯端末でDTMするなという話はあるのだけど。デモが公開され、皆今か今か?と待つFL Studioも出る気配は無いまま。痺れが切れたのが一番の理由。

第一世代Snapdoragonの遅さと高度化するアプリケーションで端末の遅さが強調され、第三世代のデュアルコアを積むXperia NXを予約していた。2/26に実機をかなり触って使ってみて、ハードウェアとしての充実感はあるけど、Androidの行き詰まり感を強く感じた。

Android業界が出してくる端末は、高機能なカメラ、綺麗で大きな画面、高速クロックのデュアルコア以上のCPU、大容量のバッテリー。それで、Googleサービスが快適に使用できますよ!ってもの。確かにGoogleサービス、特にGoogle Mapsはとても便利だ。クラウドサービスやネットワーク依存のアプリケーションを快適に使う「シンクライアント」としては最適なOS選択だと思う。

でもそうしたら、高速なCPUは何のために?高解像度は何のために?必要の無いところに生まれる技術は実を結ばず、消費するだけのループに陥ることが多い。そこから生まれる一部の技術や経済や流通といった面では意義があるのかもしれないが、コンピュータとしての効率、ユーザビリティ等は完全にスルーされてしまっている。

僕は携帯端末…とはいえ、こいつは初期のPC9801以上は軽く超えてしまうハードウェアで、PDAというよりはウェアラブルコンピュータとでもいうのが正しいのだろうか…に期待することは、UIの工夫によって、自宅でPCを使わなくても一通りの作業がこなせるもの。PCを使う場合、可能な限りトランスペアレントに…というのは無理としても、シームレスに使えるもの。

そういった面において、設計の段階から既に苦手な分野ができてしまっているAndroidに期待できるものはとても小さい。というか、自らに足枷をつけてしまっているのがAndroidの弱さともいえるのだが。使い込んで、更にプログラミングしてみようとして、あれこれ見ていくうちに…これはとても性能の高いシンクライアントであることに気がついた。よって、リッチなアプリケーションの登場や作りこみがとても難しい。

UIに関しても工夫をするまでも無く、大画面化に走り、それに相応するCPUを使用し、バッテリーは大容量化の一途を辿る。そしてできることは快適なGoogle使用環境の提供?確かに、SNSも便利にはなるだろうし、写真や音楽の扱いも迅速で楽にはなるだろう。AndroidキラーアプリケーションはGoogle検索とGoogle Mapsであることから一歩も出ていない。悪くはないのだけど、異常なまでの消費をして得られるものがとても小さい。

脈絡もなく、方向性もなくぐだぐだと書いてますが、開発効率も実はそれほど高くも無く、CPUを過剰に消費する方向のまま大きなことはいいことだと止まらないAndroidにちょっとイラッとしたのかもしれない。で、iPhoneに転げたってことなんだろう。