怪しい用語?

アルファギークって何?というツッコミからふと波紋が広がった。

これって、そこここで聞いた覚えのある言葉。でもGeekでしょ?Geekって言葉は昔からよく聞いていたけど、あんまり良い意味じゃない。類義語としてHackerとかWizardとかいう言い方ある。これらの言葉はかなり前からアメリカにはあったようだ。あったようだというのは、自分の目で耳でこの文化の創世記を見てきたわけではないから。この辺りについてはApple社のスティーブ・ジョブスやら、ジョン・スカリーについて書かれた書籍やら、ジャーゴンファイル等にいろいろとかかれていた気がする。因みに、スティーブ・ウォズニアックGeek的なイメージがある。


それぞれの言葉に関してはWikipediaの記載はよくかけているかな?

Hacker ハッカー - Wikipedia

Geek ギーク - Wikipedia

ハッカー文化 - Wikipedia

ワナビーは多分これが適切?厨房 (ネット用語) - Wikipedia


以下、コンピュータ文化の隅っこに巣食っていた自分の所見。

Hackerは「アンチウィルス」ソフトウェアやらセキュリティ関連を「金ヅル」にする会社、コンピュータの文化に対する理解をしないメディアによって、「システムへの侵入者」という言葉に貶められているが、本来は「高度にコンピュータに精通した人」を指す。学術的にソフトウェアの分析、設計、実装のメソッドを作ってきた人もHackerというべき存在だろう。知的探究心が強い…という感じですかね。

自分の見てきた世界観からだとGeekという言葉は、「社会に適応できない、こもった技術ヲタク」的な意味を持っている。ただ、技術に対して純粋であるような感じも受ける。Wizardはどちらかというと電気回路系、マイコン文化から派生してきたようにも思える。

で、アルファギークって何よ?正直定義が良く見えない。まぁ、ある意味はてなキーワードで記述されている事はあたっているかも。新しい技術好きなGeekってところなのか?アルファブロガー - Wikipediaよろしく、意味不明な言葉のような側面ももっていると思う。新しい技術をグリグリいじっているうちに…的な感触もある。Web 2.0なんて怪しい言葉もこの辺りと絡んでいたような気がする。


【個人的な回想他】
リチャード・ストールマン - Wikipediaは全世界的にHackerと言う以外表現しようのない方。間違ってもGeekとは言わないけど、Wizardとは言うかもしれない。えっ?それよりも神に近い?学生の頃、初期のFree Software FoundationとGNU's Not Unixを知った私はグイグイと「自由なコンピュータプログラミング」と「ソースコードの共有」という未知の世界に引き込まれた。そこからソースコードの共有=プログラミング言語における知識の共有や知識の記録であることにも気が付けた。よくBSD UNIXのソースを読みながら、GNUのソースを読みながら仕事をしていたものだった。それで、未だに大きな影響を受け続けている。ちょっとした調べものをするために、glibcソースコードWindows PCのデスクトップにおいてあったりする。

ルーディ・ラッカー - WikipediaもHackerだと思う。面白い事に数学者、情報科学者、小説家という複数の顔を持つ。あのソフトウェア、ウェットウェアのシリーズは立派なHackだと思うし、彼の作成したセルラ・オートマトン関連の楽しいプログラムもHackだと思う。一度ファンとして直接会ったことがありますが、あの感じはGeekにも近いような感じもしましたけどね(笑)

昔の職場の先輩方。いろいろと影響を受けました。余りにも余りなので詳細は書けないけど、いかに綺麗に課題をやっつけるか楽しみながら仕事をしていた方が多かったように思います。Hackではなく、所謂Quick Hackってものですが。カローラが買える位のNeXTのワークステーションを個人で買ってしまおうと言い出した方とそれに巻き込まれて買ってしまった方々。まぁ、自分ものってたりして(笑) そういう意味では、そこには文化があったような気がします。