プルトニウム放出

どうやら深夜の時間帯に、福島第一原子力発電所敷地内の1号炉、2号炉から500〜1000m離れたところにてプルトニウムが検出されるという政府発表がありました。計測は5地点で行われ、全てからPu239、Pu240が検出。これは大気圏核実験によるものとの見方あり。また、2地点からはPu238が検出されており、これについては今回の事故が起因と見られる。

報道の中には、プルトニウムが当たり前の様に自然界に存在するとミスリーディングを誘うものがいくつかあります。科学が未発達な時代にプルトニウムは人工的に生成されるものと言われてきたものに対するものなのでしょうが、Pu239は極微量ながら天然にも存在(ウラン鉱石中に)し、当たり前の様にそこここに存在するものではありません。穿った見方をすれば、「大気圏核実験や原発事故の際大気中に放出されたもの、原発事故で放出されたものが半減期を過ぎず残存している」と読むべきところかもしれません。


安全、大丈夫、問題ないと繰り返し発表、報道がされてきていましたが、今までの流れを見る限り、「確認できていないから、事実がはっきりしていない=問題ない」といったものが主です。リーダーシップを持たない政治、当事者=東電は「我々はどうしたらいいのか」ということは教えてくれません。

今現在、我々が置かれている状況については中部大学の武田邦彦教授がわかりやすくまとめており、大変参考になります。なるたけ専門知識がなくてもわかるように書かれているのには感心してしまいます。

武田邦彦 (中部大学)


因みに私は全くの門外漢です。専門はシステム、コンピュータ関連。誤っているところがあったらご指摘を頂ければと思います。