がっくし。なぜなんだー!!!Nikon D2Xのリリースに伴い、旧機種であるD2Hの焼き直しが図られたD2Hsのリリースが予定されている…じゃ、600万画素程度にはなってきているよね?と期待してスペック表を見ると…イメージャはLBCAST 410万画素そのままという。
期待していたものがあっただけに、なんか納得いかない。確かに画像処理ASIC、3D RGB II測光、WBのコントロール等を含むカメラとしてのガワはD2Xからのフィードバックが多く良くなっているのはわかる。しかし、410万画素ってのはどうかと。

現在のデジタルカメラは、赤、青、緑のみの情報を得る4画素をひとつの組とし、隣接セルの色情報の平均値を使うことによって、擬似的に色を作り出すという方法を用いている。一般に、ベイヤー配列などと言われるものがこれだ。この方式の場合、擬似的に生み出した色を元に画像を作り出すため、本来存在しない形、色が生み出されることがあり、これを偽解像、偽色などという。Foveon X3といわれるイメージャの場合、1画素でフルカラーの表現ができるため、偽解像、偽色のないクリアな映像となるが、特許の問題等もあり、普及するには至っていない。

ベイヤー配列のイメージャの場合、画素数の多さで偽解像、偽色をねじ伏せてしまうという方法*1をとることが多い。よって、410万画素だと力技の振り幅が狭くなってしまう。この点は非常に頂けない。逆に、APS-Cサイズ1000万画素を超えるカメラの場合、カメラブレ、いわゆる手ブレに対しての許容量が非常に低く、645等と同様にシビアになってくる。135フルサイズのCanon 1Ds Mark IIなんかはこの辺り非常に厳しそうだ。自分で使った感触からするとAPS-Cサイズでの手持ちは800万辺りかと。

D2ボディでの600〜800万画素でないんですかねぇ…

*1:量子化ビット数を上げるということになり、全体への影響度も少なく、画像は滑らかになる