やっぱり愛かな?

やっと見つけて購入。またもコミック?いい歳した大人が…って突っ込みはなしね。

岳 (1) (ビッグコミックス)

岳 (1) (ビッグコミックス)

岳 (2) (ビッグコミックス)

岳 (2) (ビッグコミックス)

岳。山岳の岳。主人公の三歩はクライマー。仕事?はボランティアの山岳救助。クライマーといっても坂を自転車で上るやつじゃなくってね。この作品でう〜ん、素晴らしい…と思ったのは、要救助者を助けきらなかったときの言葉。「よく頑張ったね」と。また、要救助者が、生存していた場合、「すみません」という言葉に対しての反応。三歩と共に救助を共にする仲間は、ハッピーと。多分、助けることができて、生きていて僕は嬉しいよと。
今の「美しい国、日本」には非常に愛が無く、合理一辺倒な言葉、「自己責任」で全て片付けられるんだろう。「よく頑張ったね」ではなく「死んで人に迷惑かけるなよ」と。確かに、山登りは生死を分けることもある。これが大事故になり、いろいろな人を動かしてしまう素になってしまうことも。
でも、なんというか、「チャレンジしたい」という気持ちは分からなくもない。自分が自転車にのってヒーコラ走っているのもチャレンジだ。速くも無いのに上りが好きだったりするのもチャレンジだ。自転車与太はここまでということでお許しを。
小さなことでも、大きなことでもチャレンジしたい!という気持ちはある程度誰にでもあるかと思う。それが良いことだったり、悪いことだったりするかも知れない。所謂、好奇心とでもいうのだろうか?たまたま、山登りはスケールが大きすぎて、他所様に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれないが、チャレンジすることは悪いことか?私自身は自己評価「チャレンジャー」だからなんともいえないが、何らかの悪しき現状を打破するのも「チャレンジ」があってこそだと思う。
そんなことを考えさせられる作品だった。そう、なんていうか、愛がある。山に対する愛。出会った人に対する愛。