Back to 1980

先日、実家にいったついでに父と気分転換のドライブへ。
K市は小学生の高学年になるまで住んでいた所。自分の記憶ではっきりしている部分は、ここから始まっている。あぁ、こういうときこそカメラでも持って…とも思ったんだけど、まぁカメラなしもいいかなと。
もう既に20年以上昔なので、当時住んでいた家もきっとないだろうし、辺りは様変わりしてしまっているんだろうなぁと話しつつ、覚えのある道を走る。気がつくと景色も様変わりし、はじめて訪れた場所のようにも思える。
さて、現地に着くとそこは若干駅からも離れた場所だからか、懐かしい景色もある程度残っているが、案の定住んでいた家は無くなっていた。しかし、当時の雰囲気がそこここに残っていた。学校に向かう道にあった林はなくなり、道は舗装され、よく飛び回っていた原っぱはなくなり、窮屈そうに住宅が立ち並ぶ。またこれと同時に、過去を振り返れる年齢になってしまったんだという事を再認識した。

日本における建築では、景観の破壊については*通常*意識されない。なるほど、「あんまりいいものじゃないのだな」ということに気づく。特に都市部、ベッドタウンでは常にこれが繰り返される。気がつくと、「自分の帰れる場所は無くなっている」なんてことになりそうだ。
そのうちカメラでも持ってここを訪れよう。ついでに小さな中華料理店を継いだ友人の所にでも寄ってみようと思う。